3Dプリンタで家具づくり



1/24スケールのドールハウス。
夢のお部屋を作ってみたい。
ホントはこんなスタートではありませんが、
実際の家具を配置して
住みやすい部屋作りを考えたい。
身近で親しみやすいIKEAの家具をモデルに
3Dプリンタによる家具作りが始まりました。



Lapin 3D-Printer Furniture Gallery

サポートをはる
宙に浮いたような構造のモデルをプリントする場合はサポートを使用します。
コロコロ転がるようなものでも立った状態で制作できます。
このサポートを取り除く場合、ラジオペンチなどで割りますが、
きれいに取り除くことができないため、ヤスリなどで最後の処理が必要になり
かえって手間になることがあります。
設計時に印刷する方向を考えて、
サポートが無くても印刷できるように考えることも大切です。



ブリムをはる
ブリムは造形物の面積を広げて印刷台との接着を強化する機能です。
ノズルからプラスチックを溶け出させる方式の3Dプリンターは、
造形物の温度が高くなるため、制作中の温度変化で変形を起こします。
これを防ぐことは不可能ですが、少しでも緩和するために
ブリムを作ることは有効で、ほぼすべての印刷に利用しています。
写真はサポートも同時に使用しています。
サポートを使用すると台から浮かせることができ
温度の吸収を抑えることができるので変形には有効に作用します。




設計時の注意点
設計するときにはどの方向にプラスチックを積層させるのがよいか
工夫してよく考えることが大切です。
机を制作する場合はそのままの形では印刷できないので、
サポートを利用することになりますが、逆さまにひっくり返してやれば
天板が台に設置してそのまま印刷することができます。
この場合変形するひずみ量が大きくなることが問題です。
写真では天板を接地し、さらにパーツ分解して制作している例です。

箱モノの場合は中を空洞にするように設計します。
材料も少なくて済むだけでなく、変形も小さく抑えることができます。
この場合積み上げる壁の幅は3mm程度が適切です。
3p程度の面積なら空中を飛ばすことができますが
面積が大きな場合は意識的にサポートを制作して空中を飛ばす面積を小さくします。
サポートを除去する手間より有効な場合があります。

家具作りでは脚の付いたものが多いですが、1/24スケールでは2mm以下になってしまいます。
3Dプリンターでは3mm角の積層が限界で、細いと積層できなかったり、
折れてしまうことがほとんどです。
3mm脚では仕上がりがファニーですが、これも模型の良さと思うしかありません。